2011年11月27日日曜日

かわいい女


またまたチャンドラーです。昨日読了。
春樹さんがもう一冊訳していたので読むことにしました。

軽妙なセリフは相変わらず。ただし意味がよくわからないセリフも結構ありますが。
依頼を受けてちょっと捜査に乗り出したらすぐに殺人事件に巻き込まれるあたりもお約束なんですかね。
今のミステリーならこんなお約束的な入り方はしないと思うけど、これはこれかな。
ただこの作品はちょっと入り組みすぎててわかりづらい部分もありました。
チャンドラーは他の作品でもそうだけど、筋が複雑かもしれません。ラストもしっかりどんでん返しを用意していて、普通に推理小説になっていてなおかつ雰囲気と言うか、軽妙な会話も楽しめる、そういう意味では贅沢な小説ですね。

しかしあんなに気の利いたセリフがぽんぽん飛び出すのってありえなくないかな?
マーロウって天才的な会話の頭脳を持ってるんだろうか??
普通のアメリカ人ならあの程度のセリフは普通に口から飛び出してくるのかな。

チャンドラーは魅力ありますね。
札幌市の図書館の蔵書を調べたら短編集含めてほぼすべてありそう。
でもあとがき読んだら春樹さん訳も続くらしい。
どうしようかな??

2011年11月19日土曜日

鳥人計画


東野さんです。
今から20年以上前の作品のようですがやっぱり面白いですね。
普通の殺人事件ですけど謎解きの面白さとその後のさらなるどんでん返しと、さすがな展開です。

ただ人物の描き方が今の作品よりは少ないかな。足りないとは言わないけど比べると少ない。その分感情移入できる対象としては浮かび上がってこないですね。
純粋な推理小説としてはこれで良いというかこの方が自然かな。
最近の東野さんは人間を描きすぎて推理小説じゃなくて人間ドラマになってますから。でもジャンルにこだわること自体意味ないし、面白さという意味ではやっぱり人間をもっと描いてほしかったようにも思いますね。
この作品には興味深い人物が何人か出てきます。今の東野さんならものすごく面白い物語に仕上げたんじゃないかなと思います。

とはいえこの作品もまぎれもなく東野圭吾、おもしろかったです。

2011年11月15日火曜日

ロング・グッドバイ


チャンドラー & 春樹さんです。
この本については昔、多分学生時代に読んでいたく感動した記憶がはっきりありました。
内容は良く覚えてないけどラストのどんでん返しだけははっきり覚えてました。

で、感想ですがぱっとしなかったですね。「さよなら、愛しい人」のほうが良かった。
細部は楽しめた、セリフも良い、だけど人物が多すぎるし話が複雑すぎる。
中だるみ感もある。
全米で賞を取った作品とは思えなかったですね。

ラストにかけて女性と関係を持つ理由がわからないし、最後のどんでん返しも緊張感にかける。
最もラストに関してだけははっきり覚えていたので、種がバレバレの推理小説を評価するのは可哀想かもしれないけど。

最後に春樹さんの長文解説がついてます。
春樹さんチャンドラー好きなんですねえ。玄人ごのみのする作家なのかな。

2011年11月12日土曜日

BECK


昨日やってた映画です。今朝録画したのを見ました。
結構面白かった。というかかなり面白かった。
原作の力かな。でも映画の作りも良かったと思う。

ベックのメンバー全員良かった。
特に良かったのは千葉の桐谷健太かな。原作そのままにパワフルだった。
コユキのボーカルで音が出ないのはちょっと不満だがこれしか無かったようにも思います。
どんな音を出したところで、これ、という感じにはならなかっただろうからなあ。
当然に音がでないマンガの方がこういう部分では自然ですね。
音があるはずの映画でこの部分を表現できただけでも大したものなのかもしれない。

あんまり期待しないで見ましたが面白かったです。

2011年11月7日月曜日

葉桜の季節に君を想うということ


歌野晶午さんです。さっき読了。
先日、朝日の夕刊で初めて名前を知りました。
本格推理作家だそうだ。ん、知らない。読まなくては。
というわけでwikiで代表作っぽい作品を調べてすぐ図書館で予約しました。
いい時代だなあ。

作品は本格推理っぽい感じは全くなくおちゃらけた感じで進みますが、見事に騙されました。
こういうのもありなのか???
これって推理モノではないですよね。読者が見事に騙されるだけの本ですね。
読後感はあんまりすっきりしません。
面白さも感じなかった。
作者は何を書きたかったのかな。
読者を騙したかっただけなのか?
だとしたら無駄だよなあ。読者はそんなものを本に求めていないだろう。
深い読後感も感動もない、ただ見事に騙されただけ。
これじゃあなあ.......

他の作品も読んでみるべきであろうか???

TabletドライバのPortable化


調子に乗ってドライバのThinApp化にもチャレンジしてみました。
やり方は普通に仮想環境で、
①ThinAppのPreScan
②ドライバインスト(再起動要求されず)
③ThinAppのPostScan
④exeはTabletDriver.exeの他たくさん

で、リアル機に戻してTabletDriver.exeを実行してみごとに失敗。
必要なドライバが見つからない、というようなメッセージ。
振り返ると、PostScan作業中に、
「ThinAppは次のドライバはサポートしていない」
というようなメッセージが出て、サポート外のドライバが3つ表示されてた。
これが原因ですなあ。
何とかならないのかな??

必要なファイルはパッケージの中に入ってるはずだしレジストリも大丈夫だと思うんだけど。もともとドライバの起動はレジストリのスタートアップではなくて svchost.exe のようだから、これもパッケージすればいいのかな???

タブレットのドライバなんてお絵かきソフト使うときだけ必要なんで、インストして常駐させとく必要は全くない。こういうのこそPortable化できれば良いんだが。というかメーカーでポータブル化したものを配布してほしいものだよなあ。
それともドライバのポータブル化って技術的にも難しのかな???

冬タイヤ


我が家のスタッドレスですが、今年で4年目になるので買わなきゃなと思い値段を調べてましたが、役所のあっせんが一番安そうなのでそこに決めかけていたところ、家内と相談してもう一年古いスタッドレスをはくことにしました。
まだ角は取れてないし、ブリジストンは経年劣化には強いという口コミも見たし。
どうしても滑って困るようならその時に買おうということで。
口コミと言えば、東京の方では5年以上使ってても全然平気という方もいましたし。

しかし東京はタイや安いですね。
北海道はなんでこんなに高いんだろう???
ガソリンと同じで北海道価格なのかな。馬鹿にされてる感じですね。
通販でタイヤ買って、スタンドで組み替えするのが一番安そうですね。
心配だけど。
心配だということに尽きますなあ。

今回ホーマックなどでいろいろ見たおまけで、ジャッキを買いました。
古い油圧ジャッキは一昨年タイヤ交換中、タイヤをはずそうとしてたところで下がってきて、パニクって以来使ってませんでした。オイル漏れのようですが、10年以上使ってたから仕方ないか。
それ以来車載工具のジャッキを使ってましたが、やっぱり油圧ジャッキのほうが楽だよなあということで買いました。ホーマックは古いジャッキを引き取ってくれたので助かりました。壊れたジャッキの捨て場所って困りますよね。
あと、ボルトを緩める専用の工具もあるんですね。ボルトの山を傷めないように、てこの原理で緩めるもの。これも買いました。
前回と前々回、ボルトが緩まらなくて大変な思いをしていたので、この工具がうまくいけばすごくうれしい。

肝心のタイヤが4年目でちょっと心配ですが冬の準備として、工具は万全になりました。

2011年11月5日土曜日

airのportable化


子供たち用に落とした郵便局の年賀状ソフトがairアプリだったので、airともどもポータブル化に挑戦してみました。
やり方は簡単。
①ThinApp起動、PreScan
②airインスト(再起動求められず)
③年賀状ソフトインスト、起動
④ThinApp PostScan
⑤exeはAirInstallerと年賀状ソフトの二つ選択

これだけです。
仮想環境でThinAppして、リアル環境でも無事起動しました。

しかし肝心の年賀状ソフトが2011版で、先日2012版が出たのでアップデートに挑戦。仮想環境のThinAppのキャプチャフォルダは残してあるので、その環境で、
①2011版をアンインスト
②2012版をインスト
③ThinAppのCaptureフォルダの年賀状ソフトフォルダの中身を2012版にそっくり入れ替え
④バッチでビルド

リアル環境でも無事起動!
簡単でした。すべてのairソフトがこんなに簡単にポータブル化できるわけではないと思いますがまずは成功例です。

愛の領分


藤田宣永さんです、11月1日に読了。
図書館に行くとかなりの冊数が書棚にあるのでいつか読みたいと思ってましたが、恋愛小説はどうもなあと、借りるきっかけがありませんでした。
澄川の図書館は、本の背中に賞をとった作品には「賞」と表示してあるのが良いですね。特に直木賞系ははずれがないような気がします。
ということで、藤田さんの直木賞をとった作品を読んでみました。

物語としてはさすがに直木賞作家だけあって面白く読ませますね。
しかしちょっとミステリー仕立てとはいえ恋愛物って退屈だなあ。中年の恋愛だから激しい起伏も特にないし、大人の恋愛をしっとりと描いてはいるんだろうけど私にはしっくりきませんね。
過去の出来事が明らかになっていってもすっきり感があるわけではなく、もやもやが続くだけ。ラストもすっきりしない。

男女の機微を品の良い上手な文章で描いてるわけですが、私には向きません。
何が面白いんだかさっぱりわからない。
主人公は50歳過ぎの男性で私とも近いはずだけど、全く感情移入できませんでした。
この小説の対象年齢ってどれくらいなんだろう?
どうして直木賞とったのかな??
残念。

2011年11月1日火曜日

ベルリン飛行指令


またまた佐々木譲さんです。
図書館で予約して借りました。便利ですね。

冒険小説というジャンルのようですがこの間読んだ船戸さんの山猫の夏とはちょっと違っていて、まさしく冒険小説という感じでした。
最初の方は設定が複雑なせいかややスピード感に欠けていて物足りないなと思いながら読み進めましたが、ラストにかけての収束は爽快で見事だと思います。
この作家はラストがほんとうに上手いですね。
それだけで読んでよかったと思ってしまいますね。

しかしミステリー系と違ってやっぱりスピード感には欠けてます。
また、人物が描けてなくて感情移入できません。
主人公(?)の安藤はものすごくかっこよかったけど感情移入できるキャラではないですね。

そうはいっても面白いです。
他にも佐々木さんの作品数冊借りてるんで読みたいですね。