2009年8月30日日曜日

ねじまき鳥3

8月28日の金曜日に読了。未解決のものがたくさんのまま終わるのかと思ってたけど意外と解決してる。勿論未解決のものはそれなりにあるが、大筋の部分は解決という感じ。

井戸の中で違う世界と接する、カフカの夢の世界と似ている、世界の終わりとは違うかな。
こっちの世界とあっちの世界というつくりはこの小説にあってはあくまで道具の一つに過ぎず、テーマではないのかもしれない。ほかの小説もそうだったのかな?

奥さんに逃げられた男が頑張って取り返す話、だったんだね。

戦争の話が重要な伏線になるわけだが、どう重要なのかいまひとつ。
井戸・バット・アザが重なってくるわけだが、いまひとつつながらん。つながらないあたりが村上春樹?
少年のモノローグの章が出てくるけど、シナモンなのだろう。えぐられた心臓、ねじまき鳥。
しかしシナモンは魅力的なキャラ。他の小説にも出てこないかな。

いろんな意味で1、2と3は違っている、違和感大きすぎ
出版の時期も異なっていたはず
普通の一人称時系列小説が複数視点小説に変わっている、ひとつの小説の中で手法が変化することは変なのでは?
村上春樹の中で完結編までの間に時間をおくどういった必要があったのだろう?

とりあえず断片的な感想。次はというと、「風の歌を聴け」を読んでるところ。
村上春樹にはまっちゃったな、もともとはまってるんだが。

2009年8月20日木曜日

ねじまき鳥2

やっと2巻目が終わったところ。
ねじまき鳥って、妻に逃げられて井戸にこもる男の話だったんだなあ。
第3巻の発行日を見ると1995年8月になっているので、14年前に読んだのだと思うが、それにしても覚えていないものですね。

ねじまき鳥は静かな本だ。出だしから平凡な展開で、1Q84のように読者をぐいぐい引っ張っていくエンタテインメント的な要素はほとんど感じられない。内側に内側に沈み込んでいく感じ。
他の村上作品は1Q84ほどではないにしても、もっと「読ませる」内容だったように思うが、この本は違う。たしかこの本も随分話題になったと記憶してるが、派手さのない地味な小説ですね。

しかしやっぱり村上春樹だ。村上春樹って、「自分とは何か」という問いをいろいろと形を変えながらも一貫して書き続けているような気がする。ここのところ集中して村上の長編を読んでると、随分似ているものを感じます。

明日からはねじまき鳥も最終巻。終わってしまうのが惜しい。次は何を読もうか??

2009年8月18日火曜日

洞爺旅行記

ちょっと遅めですがお盆休みを取って、洞爺の方へ行って来ました。
子供たちの夏休みがもうすぐ終わる、ぎりぎりの旅行でした。
ルートは、札幌出発→①支笏湖②苔の洞門③洞爺サンパレス④火山科学館⑤サミット記念館⑥西山火口散策⑦登別第一滝本館⑧豊平峡ダム→帰宅
といったところ。

洞爺の二日目がすごく良かったので紹介します。
まず④です。今まで洞爺へは毎年のように行っていたのに、こんな場所があることは知りませんでした。ここはビジターセンターと科学館が一緒になっており、両方とも結構見ごたえがあります。身近で起きた噴火の怖さと、それを乗り越えた地元の方々の姿が結構感動的でした。子供たちも大満足でした。まだ行っていない方はぜひ一度いらしたらと思います。
次に行ったのが⑤。全然期待していなかったのですが、ここも結構面白かった。サミットを身近に感じることができたし、写真を撮れる場所もたくさんあって、記念になりました。
⑥も結構いいです。駐車場も散策も無料ですが、噴火でぐちゃぐちゃになった舗装道路や、壊れた菓子工場などを見ることが出来ます。噴火のすごさを感じました。

特筆すべきは、ここの入り口にあった食べ物屋さん。
スジャータのアイスがたくさんそろえてあって、帰りに子供たちと食べて、そこで少し休ませってもらったのですが、その間、いろいろ話しかけてきてくれて、子供たちにお菓子をくれたり、ナマのとうもろこしを試食させてくれたりしました。
昼食がまだだったので、カレーを2食分お願いして家内と食べたのですが、これも結構おいしかった。ホタテカレーとカニカレーですが、500円とは思えないほどの量があって、ホタテもカニもたっぷりで、驚きでした。子供たちは試食したとうもろこしを注文しましたが、これもすごく美味でした。生でとうきびを食べたのは初めてでしたが、甘くて物凄くおいしかった。
カレーを注文したら肉じゃがを小鉢いっぱい出してくれて、これも甘くてすごくおいしかったです。
この店の名前はわかりませんが、社長さんが、ラジオでも紹介されたとか、最近は福山雅治も食べていったと話してたので、結構有名な店なのかもしれません。
なかなか良い店でした。

今年の旅行は行程自体は例年と大差なかったのですが、新しい発見がいろいろあり、大変楽しく過ごせました。
明日からの仕事が今はかなり憂鬱です。

2009年8月10日月曜日

ねじまき鳥クロニクル

今日からいよいよねじまき鳥を読み始めたぞ。

熊を放つは先週1週間我慢して読んだが、あまりに退屈なので仕掛かり中にすることに決定。
太宰やサリンジャー、ナボコフなど、他にも読み返したい本はあったが、やはり既定路線のねじまきとりにした。
アーヴィングはしかしまだ読みたい本が残っているので、ねじまき鳥が終わったら戻りたい。買ってないのでまた図書館通いしなければならないのがちょっと億劫だけど。

ねじまき鳥は、てかてかの太陽の下の井戸と、邪悪なるものの象徴としてのワタナベノボル、この二つの印象が強い。
特に後者の印象が強くて、なんとなく暗いイメージがあったので再読を敬遠してきたような気がする。しかし印象だけで筋はぜんぜん覚えてないから、読み返すとぜんぜん違う小説だったりするんだろうな。

あと、ねじまき鳥はずいぶん長い小説というイメージが強かった。3分冊ということもあるんだが、内容的にも。
しかし本の紙質なんだが、「1Q84」や「カフカ」と比べて随分厚いんですね。活字の組み方もこの2冊と比べて大きいと感じた。そういう意味では、ねじまき鳥はこの2冊よりは短いのかもしれないな、というのが今朝少し読んでの最初の感想。

中身的にはまだこれからだけど、語り口にはあまり魅力を感じず。ぐいぐい引き込まれていくような感じはないね。
また、猫がいなくなるのはカフカと同じ設定ですね。
二つの話の同時進行形式だと思ってが、違ってたのも意外。
やっぱり全然覚えてなかったことになる。
楽しみはこれからですね。

2009年8月7日金曜日

プログラミング

4月に異動があってばたばたしていた関係でしばらく遠ざかっていたプログラミングを最近少しずつ再開。
音楽再生ソフトのキューシート読み込みの不具合を修正したほか、今はブラウザの自動ログイン機能を見直し中。
ログイン画面でエディットボックスにパスワードを入力するまでは出来てるのだが、最後のログインボタンをどうしても押せないでいた。IHTMLFormElementを取得してこれをsubmitすれば良さそうなので、今トライしているところ。まだうまくいかないが何とかなるかな??

しかし最近ブラウザがよくなってきてる。
Operaもフリーになったし、GoogleのChromeも使えるらしい。Googleは来年出る予定のOSがChromeベースのようなので、今からChromeに乗り換えておくといいのかもしれないなどど考えると、自作のブラウザ開発を続けるのはいかがなものかという気もしますね。
もともとはSleipnirが機能追加で重くなってきたのが嫌で、あと、かゆいところに手が届くようなアプリにしたくて自作を始めたわけで、そういう意味では存在価値はあるわけだが、良いソフトがどんどんフリーで出てくると、少し悩む。

それにしてもプログラミングは楽しい。コードを頭の中で考えて、書いてビルドして、エラーが出ないとすごくうれしい。でも全くエラーがないと逆に拍子抜けで、少しエラーが出てそれをつぶしていくのもまたすごく楽しい。
それだけに、今、特に作りたいソフトがないのが少し残念。携帯用のアプリとか、DS用のHomebrewとかで何か作りたいなという気はあるのだけど、開発環境のインストが面倒で踏み切れていない状況。ま、とりあえずはブラウザの改良を進めていくことにします。

熊を放つ

「熊を放つ」を読んでいる。一昨日からかな。アーヴィングの処女作ですね。
しかしアーヴィング的なものは全く感じない作品。くどいくらいの細部の描写もないし、物語っぽい語り口もない。普通の小説で、かなり退屈です。いまのところは青春小説風、こなれた感じがない分若々しさみたいなものは感じるけど。とにかく退屈。最後まで読めるかな?

昨日出勤途中の街頭で、親子風の三人が宗教活動らしきことをしていたのを目撃。
母親が何かを語りかけていて、隣に小学校低学年くらいの男の子がのぼりをもっており、隣にはお父さんらしき男性が黙って立っていた。
気になったのは子供。顔を隠すようにのぼりを持っていた。子供としてはいやなのかな、と。

村上春樹の「1Q84」を読んだ後だっただけに、ものすごく気になった。こうして子供は「損なわれて」いくのかなと思った。

しかし難しいね。キリスト教の親が子供を協会へ連れて行くのとどの程度の違いがあるのか。子供に外に立つことをどう考えているのか尋ねたらどういった答えが返ってくるのだろうとも考えたけど、どういった答えがかえってきたとしてもあくまで子供の答えだから、だからどうしろとも言えない。
親は正しいことをしていると信じているのだろうし。
このことでこの子供が学校でいじめられたりしていないことを祈るぐらいのことしか出来ないのかな、というのがとりあえずの結論でした。

2009年8月4日火曜日

ガープの世界3

本日読了。
まあまあだったがアーヴィングの最高傑作とは言いがたい。
グロテスクでユーモラスだが時に泣かせたりもする、全くのアーヴィングの小説だが、ちょっと凝りすぎてる感じがする。若いうちはいろいろやってみたいということなのかもしれない。
アーヴィングの真価はサイダーハウス以降ということになるかな。

明日からはねじまき鳥にするかアーヴィングを続けて読むか考えているところ。
「熊を放つ」ももう一回読みたかったので、やはりアーヴィングかな。「オウエン」以降の作品も読み返したい。買ってないので図書館にまた通うことになる。
しかしオウエンの内容は覚えてるんだが、それ以降の作品は読んでるのに不思議なくらい覚えてない。なぜだろう??それを知るためにも読みたいな。

新しい本も読みたいが、読み返す楽しみというものもあるんだね、年をとったのかな。

2009年8月2日日曜日

芝刈り2

土日は芝刈りの予定だったが、土曜の夜から降り出した雨のせいで、半分くらいしか出来なかった。残念。
土曜日、芝刈り機の前に、塀や花壇、木の周囲を電動バリカンで刈っておいたのだが、夜から雨が降り出し、日曜は芝刈り機を使えないまま終わってしまった。
中途半端に終わってしまい、虎刈りの庭になってしまった。なんとも格好悪い。

雨は芝にとっては良いのだが、芝刈りできないので困ったものだ。かなり伸びてるので刈ってしまいたかったが、来週にするしかない。
土曜に刈った分の芝は物置にしまってある。来月のゴミの日までもつか心配。

話は変わるが、土曜の朝、長男の自転車のパンクを修理してもらった。
空気が全然入らないので、パンクではなさそうだと思い自転車に持っていったところ、チューブが伸びて全然駄目な状態で、チューブ交換となった。
空気をきちんと入れないまま走って、チューブがリムにあたって裂けてしまったらしい。そのまま走っていたのでブレーキのたびにチューブが引っ張られ、伸びてしまったらしい。
「原因は乗り方です」と、しばらく自転車の乗り方について、自転車屋のおじさんに説教された。
空気圧には十分気をつけろという話だったが、説教されたのには閉口。まあ自転車屋の言うことが正しいのだろうけどね。

しかし最近はホーマックなどの量販店で自転車が安く売ってるけど、昔は家の近くの自転車屋しかなかったよなあ。パンク修理もしょっちゅうだったし。こういった町の自転車屋の経営ってどうなのかな。いざというとき、やっててくれないと困るなあと思いました。