2021年10月14日木曜日

荒神


宮部みゆきの時代物で安定の面白さ
化け物が出てくる話なのでリアルさは欠けるけど十分楽しめる
本作は様々な物語・伏線が敷かれていて、一つ一つ収束していく様は伊坂さんを読んでいるようでお見事って感じ
そういう技術的な部分の根底には個人の葛藤や人間同士の争いというどろどろしたものがあって、それを悪と善に分けながらも鏡のように後ろから見たら逆に善と悪になったりというあたりは宮部さんらしい筆の深さ

宮部のファンタジー系は好きじゃないけど、時代物にすると楽しめるのは何故だろう?
現代ものだと人間関係のドライさがどうしても背景に来るけど時代物は違うのかな

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