2010年11月8日月曜日

博士の愛した数式

今、「博士の愛した数式」読了しました。小川洋子さん。「妊娠カレンダー」以来。

今はレディジョーカーを読んでるところなんだが、先月東京出張の際に読む本として借りていて、その際半分くらい読んでそのままになっていたものを今日の通勤往復で読んで、さっき残りを読んだ。
この作品は以前映画で見ていて結構良かった記憶があって、いつか読みたいと思っていたが図書館でも人気のようでなかなか借りれなかったのが、偶然文庫版で見つけてすぐ借りたものだ。

上品で控えめな作品ですね。子供の成長も描かれていて何とも好感、教科書に載りそうな感じの作品。しかし義姉との道ならぬ恋もさりげなく描かれ、なかなか人間くささもある。
不思議な読後感のある作品でした。

小川さんってこういう感じの作家だったのかな。川上弘美も同じ頃の作家だったように思うがどうだろ。あの頃は芥川賞ものは大体読んでたように思う。川上さんは何とも不思議な作風だと思った。あの蛇の話ね。
しかし今、高村を読んでる感想からすると、小川さんの作品に文体としての個性というか力強さは感じませんね。
中毒感はない。いろんな意味で上品な作家、作品という感じ。

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