2021年12月20日月曜日

半島を出よ


龍さんの大作ですね
荒唐無稽にも思えるテーマを政治・経済・軍事に生物まで、広範な知識を背景に緻密に語りそれでいてハラハラドキドキさせながらぐいぐい読ませる。作家としての圧倒的な力量を示した作品だと思います
でもあとがきを読んでちょっと印象が変わった。昭和歌謡大全集の続編的な位置づけだったんですね。
徹底してリアルに事件を描いているからこそアンリアルな人達に収束させたのだと読んだが、アンリアルな人達の話をもともと書きたかったんだなあ。
人間の価値観なんて相対的なものでちょっと見る角度を変えるだけで善が悪に変わったりする、そういうこと?
ラストの石原君のセリフにちょっと感動したんだが自分でも上手くその理由は説明できなかった
あまり考え過ぎずにこの小説を楽しめば良いのかな
龍さん面白いです
昭和歌謡大全集は未読なので読まなくては!

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