2009年8月7日金曜日

熊を放つ

「熊を放つ」を読んでいる。一昨日からかな。アーヴィングの処女作ですね。
しかしアーヴィング的なものは全く感じない作品。くどいくらいの細部の描写もないし、物語っぽい語り口もない。普通の小説で、かなり退屈です。いまのところは青春小説風、こなれた感じがない分若々しさみたいなものは感じるけど。とにかく退屈。最後まで読めるかな?

昨日出勤途中の街頭で、親子風の三人が宗教活動らしきことをしていたのを目撃。
母親が何かを語りかけていて、隣に小学校低学年くらいの男の子がのぼりをもっており、隣にはお父さんらしき男性が黙って立っていた。
気になったのは子供。顔を隠すようにのぼりを持っていた。子供としてはいやなのかな、と。

村上春樹の「1Q84」を読んだ後だっただけに、ものすごく気になった。こうして子供は「損なわれて」いくのかなと思った。

しかし難しいね。キリスト教の親が子供を協会へ連れて行くのとどの程度の違いがあるのか。子供に外に立つことをどう考えているのか尋ねたらどういった答えが返ってくるのだろうとも考えたけど、どういった答えがかえってきたとしてもあくまで子供の答えだから、だからどうしろとも言えない。
親は正しいことをしていると信じているのだろうし。
このことでこの子供が学校でいじめられたりしていないことを祈るぐらいのことしか出来ないのかな、というのがとりあえずの結論でした。

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