2010年12月19日日曜日

緑の家

さっき読了しました。リョサですね。
実は1週間前くらい前にほとんど読み終わってたんだけど、通勤の都合で他の本を読んでいたので、さっき読了ということ。

微妙ですね。ラテンアメリカ文学っぽく猥雑でしかしとにかく面白い小説なんだが、4~5種類の話の断片をつないでいく書き方なので、筋を追うだけで疲れる。
しっかり読んでいて細部がつながり始めると物凄く面白いのかもしれないけど、私は通勤途中に読むのでそこまで集中して一気には読めず、おぼろげながら断片がつながる程度だった。
集中が低いのは年のせいかもしれないけど、いずれにしてもちょっと微妙。
そもそも断片をつなぐ手法というのは、私としてはフォークナーの「響きと怒り」にガツンとやられ、以後いろんな小説で経験してはきたし、現代小説のひとつの確立された手法なのかなとも思ってたが、アーヴィングと出会って、昔ながらの「ディケンズ的な」書き方でも十分面白いことを経験させてもらうと、いまさらこの実験的な手法を好んで読むのもどうかなという気持ちになりますね。

実は読んでる間はもう一度最初から読みたいなと思ってたんだが、今読了した感想としてはもういいかな、という感じです。
で、今読んでるのはなぜか南原幹雄という作家の「謀将直江兼続」という本です。妻夫木くんですね。

司馬遼太郎以外の歴史物を読みたいと以前思っていたんですが、図書館でこの本を見つけて衝動的に借りました。
上巻は読了したので明日から下巻。まあまあです。

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