2011年3月22日火曜日

トキオ


また東野圭吾です。
面白かったです。タイムスリップ物ですがひねってあって、何よりも人が描けてますね。さすが東野さんです。

東野さんって推理小説というカテゴリーに分類される作家だと思うけど、ちょっとSFっぽい味付けがあるような。
私が読んだ範囲でも、このトキオ、秘密、変身とあって、超現実的な設定をベースにミステリー仕立ての人間ドラマになってたように思う。
科学技術系が好きなのかな。

そういう意味では森博嗣と重なるけど、森が仕掛けに重点を置いているとすれば東野はあくまで人間にこだわってるように思う。
森も十分な人気作家だけど、どっちかというと私は森のほうが好きだけど、多分東野のほうが圧倒的にポピュラーな作家だと思う、そこのところはやはり人間ドラマが勝つということなのかな。

ものすごく単純化した話だけど、私は理系人間なので森を好むが、文系人間は東野を好むのでは。
そして世の中は文系人間のほうが圧倒的に多いし、社会的にもトップに座ってる人は圧倒的に文系人間が多い。まあそれで良いと思うが。バリバリの理系人間に政治ができるとは思わんし。世の中ってやっぱり政治だし。公務員になってつくづくそう思うし。
繰り返しますが私はバリバリの理系人間ですけどね。

話が大幅に横にそれましたが、東野圭吾はやっぱり面白いということですね。
次は宮城谷昌光さんの本を借りてある。砂中の回廊という、朝日に連載されてたもの。
司馬遼太郎を読んでいたら、彼が最後までこだわっていたというか、応援していた作家が宮城谷だったことを知った。宮城谷は以前一度読みかけて面白くなくてすぐやめた経緯があるんだが、今回は少し我慢して読んでみようと思う。どうかな??

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