2012年2月8日水曜日

どちらかが彼女を殺した


東野さん、加賀シリーズの三作目です。
読んで驚きましたが最後の謎解きがないです。

なんじゃあこれはあ!!

ネットで検索してわかりましたが、私の読んだ文庫版には袋とじの解説があってここに書いてありました。
私はカバーをかけて読んでるんですが、普通の解説ではないのでカバーの内側になって気がつかなかったらしい。
まあ私の不注意ということでもいいんだが、しかし謎解きのない推理小説なんてものがあるんですね。
そのことに驚きました。

しかし私は認めませんね、こんな本は。
こういうのはナシだと思います。
推理だけを楽しむお楽しみ系の本ならありかも知れないけど、小説としての形態をとるのならナシだと思う。そうならそうと本の表紙でも前書でもいいから断っておくべきだと思う。そうなってたら読まなかっただろうから。

ということでこの本はだめですね、本にすらなってないと思う。
肝心の推理のほうも何となく切れが悪いです。
利き手のテーマも推理のための推理という感じで不自然だ。
推理ファンにはこういうのが受けるのかなあ???

それはそれとして、
どうも初期の東野さんは本格推理系で、人間ドラマ系ではないようですね。
誰が殺したかの謎解きがメインで、なぜ殺すにいたったかの部分のウエイトが小さいような。
ミステリー系の楽しみ方として純粋になぞ解きを楽しむというのももちろんあるんでしょうが、私としてはそっちよりは人間ドラマを楽しみたいです。
東野さんがいまこれほどの人気作家になってるのもそこの部分が大きいと思う。
なぞ解きは推理小説フアンが好むんだろうけど、人間ドラマは小説好きな人ならほぼ皆好むだろうから。

東野さんを読むのなら最近の本がいいのかな?
しかし加賀刑事は好きなんだよなあ。阿部ちゃんハマりだわ。よみながら常に頭の中では阿部ちゃんがオーバーラップするんで。
とりあえず加賀シリーズは全部読みたいんだがどうしよう。

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