2012年10月3日水曜日

永遠の2/1


佐藤正午さん、前回読んだ「彼女について知ることのすべて」がままあだったので、基本に戻るつもりでこの作品を読んで見ました。

なんとも冗長な作品。しかし妙に面白い。語り口の軽妙さがその理由なんでしょうが、どうやって収束させるのか、それを楽しみに冗長さを我慢しながら読み進めたら見事に期待を裏切られました。と同時に、結構すごいなとも感じましたね。

なんというか、人間としての生き方というか、そういうものをきちんと考えてる人なのかなと。
すっきりした起承転結ではなくて、右にも左もいけない中ででも生きていかなきゃいけないのが現実なわけで、そういうことを正面から見据えて結構まじめに筆を走らせる人なのかなという感じ。
でも文体は軽妙で深刻さのかけらもない。

なかなかの才能だったのか???という感じです。

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