2012年10月17日水曜日

傭兵ピエール


佐藤賢一さん、さっき読了。

前読んだ「王妃の離婚」もそうだったけどこの作者はスロースターターなんですかね。
本作について言えば下巻の50ページあたりで俄然盛り上がります。ここからがこの小説の本番だ!!って感じ。それまでが面白くなかったわけではないんだけど、盛り上がり方がぜんぜん違う。いい意味でメリハリがある感じですかね。
しかし春樹さんと比べるのも変かもしれないけど、春樹さんの小説も結構メリハリが効いてるけど「メリ」の部分もそこそこ読ませるのに比べて佐藤さんの「メリ」の部分はなんとも退屈です。
プロの作家としてはココらへんは大事なんじゃないかなと思いますけどね。

で、「王妃の」は、盛り上がってからずっと盛り上がりが持続する感じで一気に読ませましたが本作はそこまでいけてないですね。奪還は割とすぐ上手くいって物語はその後も続きます。読み手としては緊張感を持続するのがちょっとつらかった感があります。
あと、身代わりに女性を殺すあたりはちょっとどうなんだろ?その情婦の司祭のその後も描かれてないし。私としては物語的に大きな疑問がありますが他の人はどう読んでるんでしょう??

とはいっても他の佐藤作品も読んでみようと思ってるんでまあ面白かったということですけど。

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