2022年7月23日土曜日

掃除婦のための手引き書


夜コーちゃんをぶらぶらしていて見つけた本
カバー写真良いよね、引き込まれました
すぐ図書館で予約したけど人気のようで少し待ちました

良い!
今年ベストかも

短かったり長かったり
気ままに書きなぐったようでいて言葉の一つ一つが詩になっていて
日常を切りとっただけなのに豊かな物語があって
一言で言うと、人生が詰まってる、と思った
とにかくすごいね、これはすごい

小説ってなんなのかなと考えさせられる
アーヴィングが書くものとルシアベルリンの書くものは全く別物のようにも思えるが同じ小説なのかな
本書は「作品集」となっているけど普通の短編集とはちょっと違っていて雑多に見える寄せ集めの小品群で一つの長編を作ってるとも感じた
時系列にはなっていないけど連作短編集ともいえるか?
サリンジャーのグラス家サーガを少し思い出したが、あの難解さとは遠く離れたところに本作はありますね

こういうことをいろいろ考えずにただベルリンの小説を楽しめば良いのだろうか?
この小説の素晴らしさを自分なりに分解して解説してみたくてこんなことを考えるわけだけど、素直に読んでいて楽しかった

今まであんまり考えたことなかったけど、翻訳が良いのかなとも思った
これはマーダーボットを読んだときにも感じたことだけど
岸本佐知子さんという方らしい
こういう作品はオリジナルで読んでみたくなりますね

作者はもう故人らしいので残りの作品は全て読んでおきたいと思いました

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