2022年7月4日月曜日

マカロンはマカロン


近藤史恵さんのビストロシリーズ三作目
前作はお店を離れてシェフの若い頃の話も出てきた。本作はお店に戻ったようだけど、ほんわか系の軽い料理ミステリってところで相変わらず面白いです。

結構短い話が並びますが設定が面白くて楽しく読めます。
どれか一つとなると、ムッシュ・パピヨンかな。恋愛の要素が入ると物語に色気が出てくるというか、雰囲気が少し変わりますよね。
切れ味するどく終わる短編も良いけど、その後を読みたいと思わせる、少し後をひくような短編も良いよね

このシリーズも続けて欲しいけど、どうでしょう??

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コウノトリが運ぶもの
不仲だった死んだ父親の気持ちがもらったコウノトリの鍋でわかる
青い果実のタルト
本当は食べていないのに食べていたと夫に嘘をついていた主婦の話
共犯のピエ・ド・コション
再婚相手の男性はなぜ息子と仲が良いのか豚足で謎解き
追憶のブーダン・ノワール
自国の料理を野蛮と恥じる中国人妻の誤り
ムッシュ・パピヨンに伝言を
昔フランスで恋をした女性からもらった料理の意味を今になって知る
マカロンはマカロン
トランスジェンダーのつくるマカロン
タルタルステーキの罠
妊婦が感染症にかかっていてタルタルステーキのせいにしようとする
ヴィンテージワインと友情
裕福な仲間をだましてたかる若者とそれをやめさせようとする 

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