2009年9月2日水曜日

風の歌を聴け

9月1日、「風の歌を聴け」読了。
文庫で1冊にはなってるが、良くて中篇、短編を長くしたような程度だからすぐ読めてしまった。

特に何も無い小説だな。断片的。誰もが持って行き場の無い何かを持っている、という感じか?
多分村上春樹にはまっていったのはこの小説からだと思うんだが、良いとは思えなかった。
一応3部作ということで「羊」まで読み通して、そこではまっていったのかもしれない。

で、次は「1973年のピンボール」を読んでます。
この次は自然と「羊をめぐる冒険」になるんだろう。羊だけは今まで何度も読み返してるが、風の歌とピンボールを読み返すのは初めてだ。

多分初めて村上春樹を読んだのは就職してからか、学生時代だったと思う。就職したあと東京の暑い寮の部屋で「遠い太鼓」を呼んだ記憶が結構鮮明にある。ということは、最初に読んだのは学生時代だったのかも。
あの頃は「ライ麦畑」と「羊」がマイベストだった。ディックもよく読んだ。そういえばSFばかり読んでたかな。
しかしなぜか、年をとったら大江健三郎を全部読み返して論文を書きたいと考えていた。大江健三郎が絶対的な存在だった。
今は不思議と読み返したいとは思わない。やはり本田勝一の大江評が影響したかな?たまに朝日新聞で大江の文章が掲載されてるが、何かエセ文化人、といった目でしか見れなくなってきた。「フットボール」あたりから読み返してみるのも悪くないのかもしれないけど。

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