2010年5月19日水曜日

1Q84 3

さっき読了しました。
う~ん、微妙ですね。
前回書いた印象そのままです。
ハッピーエンドのラストはまずまずだが、違和感も残る。

死が多すぎる。まず主人公が人殺しだからね。ラストのハッピーエンドも素直にすとんと落ちません。幸せになって終わって良いのかな、と。
牛河さんを殺したのもなぜかな?リトルピープルにつながるのはわかったけど、殺されなければならない理由があったのだろうか?良い人だったタマルさんもただの人殺しになってしまうしね。

前2作の解決編と言う感じで読んでいたが、簡単にすっきりと解決してもいませんね。
ラストは第3の世界を示唆しているし、私的には天吾の本当の父親と母親の殺人もまだどこかで絡んでくるように思える。もちろんリトルピープルの最後の空気さなぎの作業も。
となると最終章の1月ー3月もやはりあるんだろうか???

二つの月、マザとドウタの対比は光と影であり「世界の終わり」ですね。善と悪のような対比も内包しているのかな。ま、いつもの春樹さんですね。

ということで最終章にも期待といったところですが、とりあえず明日から読む本については、「エデンの東」にしてみます。
借り置きの本はないし、スタインベックも読み直してみたかったしね。久しぶりの文庫本ですが明日からが楽しみ。

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