2014年11月10日月曜日

言壺


神林長平さん
読書の世界へはSFから入っただけに今でもSFには興味あるけど最近はぜんぜん読んでない
作者さんは私の関心がSFから純文学に移った頃に出てきた人だと思う、名前は知ってたけど読んだことは無くて、すごく気にはなってた
きっかけは辻村さん、前に見たテレビでこの作者の話をしていたのと、wikiを眺めてたら作者のトリビュート作品集に参加していたこと
これで俄然読みたくなって、すぐネットで借りた

近未来、意思をもったかのようなワープロとのやり取りをテーマにしたSF連作短編
ただ短編と割り切るにはつながりが深すぎ、長編とみたほうがいい
そう見ると全体の頂点は「栽培文」、そして本作が神林版の華氏451度だったのだと私は一度は納得したんだけど、その後も付け足しのような展開があって、何がなんだかわからなくなった
現実と虚構が入り組むさまはディックの世界
ただの言葉遊びのような面もある

こういう小説を読むと改めてSFというジャンルは何なんだろうと思ってしまう
クラークはSFだけどアシモフは人情物として私は読んできた
では神林さんの本作は?
よくわからない・・・

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