2021年6月18日金曜日

輝ける闇


ソロモンが終わってしまい自宅の本棚で読む本を探していて見つけた
かなり昔に読んだときに何を書いてるのかよくわからなかったことだけ覚えてる
数十年かけて再読したわけだが芥川賞作家によるベトナム戦争の従軍記風なもの
ただ戦争の悲惨さを第三者として伝えるということではなくて、自分としてどう受け止めて消化するかという、主人公の内部の葛藤のようなものがメインとなっていてそれが文学的に描写されるので昔読んだワタシはよくわからなかったんだなあと思った
では今なら良く理解できるのかというとそうでも無いんだけど、若かった昔よりはじっくりとゆっくりと読めてる分、今回は理解できてるように思う

文章が、比喩が美しい
畳みかけるような叙述にも迫力よりは美しさを感じた
特に情婦との情交にふける描写が美しく、すごく良かった
つまらなければ途中でやめようと思いながらだったけど結局読み通して十分満足した
他の作品も読んでみるか??

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