2011年11月19日土曜日

鳥人計画


東野さんです。
今から20年以上前の作品のようですがやっぱり面白いですね。
普通の殺人事件ですけど謎解きの面白さとその後のさらなるどんでん返しと、さすがな展開です。

ただ人物の描き方が今の作品よりは少ないかな。足りないとは言わないけど比べると少ない。その分感情移入できる対象としては浮かび上がってこないですね。
純粋な推理小説としてはこれで良いというかこの方が自然かな。
最近の東野さんは人間を描きすぎて推理小説じゃなくて人間ドラマになってますから。でもジャンルにこだわること自体意味ないし、面白さという意味ではやっぱり人間をもっと描いてほしかったようにも思いますね。
この作品には興味深い人物が何人か出てきます。今の東野さんならものすごく面白い物語に仕上げたんじゃないかなと思います。

とはいえこの作品もまぎれもなく東野圭吾、おもしろかったです。

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