2012年1月15日日曜日

岩明均、寄生獣、ヒストリエ


お正月明けの連休に満喫に行こうと思って読む本を長男に選んでもらったら、候補に上がったのがこの「寄生獣」。ネットでも評判良いとか。
満喫の棚には同じ作者の「ヒストリエ」もあって、読んでみましたが両方とも面白いですね~。

寄生獣はちょっとグロ系で、SF調ですが、新一とミギーの会話は時に哲学的で、おっと思わせることもしばしば。文明批評というか人類批判というか、そういう側面もあります。
長男に話したらデビルマンのパクリじゃない?という反応でしたが、うーん、確かにそういう側面もあるけどちょっと違うような、やっぱりそうかな?
デビルマンは神と悪魔の戦いという永井豪的な壮大なテーマの一部なわけですけど、寄生獣は戦いという方向ではなく人間とは何か的な、内面にもぐっていくマンガのような。
しかしデビルマンの枠組みを別方向に発展させたような部分は確かにあり、長男の指摘はなかなか鋭いのかな。
絵はあんまりです、きれいな線ですがこれといった特徴を感じない、絵だけで読みたくなるマンガではないですね。

ヒストリエのほうは絵としてはもっと精緻になってる感じで、作者の個性を感じる線になってます。
しかしそれよりも中身が面白い。
古代ギリシャの歴史家(?)の話で、子供のころからの恵まれない境遇を知恵で切り開いてく話しっぽいけど、すごく面白い。

この作者は基本的に人間のドラマを描きたいんだと感じました。

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