2024年4月16日火曜日

遠縁の女


青山文平さん

 これは面白かった 前に読んだ半席が良かったので すぐ 借りた本 半席は 面白いけど 少し 物足りないなと思ってたような部分が 本作では全くなくて すごく 読み応え もあって 多分 量の問題も大きいと思う 半席は 連作だけど短編 と言っていい長さ だった 本作は 3編 収録されていて 中編と呼べるくらいの長さで その分 すごく丁寧にじっくり 書き込まれているような 部分があって 作品の中に深く入っていけた 時代物ではあるけど 多分 現代にも通ずるような すごく 生活の苦労 みたいなものも 滲み出てるし それを 現代ではなくて 古い 侍の時代に置くことで 何というか 今では 言いづらいような まっすぐな善悪の価値観 みたいなものをベースに置くことができてそこら辺が読んでいて 気持ちいいのかもしれない 
表題作が やっぱり1つ抜けて 面白い が3つのうちのどれか1つとなると 沼田 新田が私は好きです ほのかな恋心は成就しない のだけど主人公の中では 多分 成就してるんだろう そして それは父親と同じように 明かすことはなく彼の中でのみ 完結していて それで十分なんだ 現代ものだと 白々しくなってしまうのかもしれないけど 時代物で読むと そういうのもありかなって 素直に思える 気持ちのいい作品だった

書きかけ〜

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