2024年5月29日水曜日

光堂

 
赤江瀑さんは昔 かなりハマって読んだはずだが 私の読書リストは東京に行って帰ってきたあたりかな 結婚したあたりかな つけてない時期があって多分その頃読んでたんだと思う今 読書リストを確認したら 91年の7月14日に花曝首っていう一冊があるだけだったので 91年と言うと今が 24年だから33年前 俺が結婚する 直前か 親父が死んだ あたり そんなことで ずっと前からもう一度読んでみたいと思っていて たまたま 澄川の図書館に行って 書棚を眺めていたらあったので借りておいた本

品のある 滑らかで艶のある文章で語られる幻想譚 短い話が多い これが赤江さんの特徴だったんだと思う 文章 という意味では少し 連城三紀彦に似てるかな って思った 連城さんはそこに ミステリーの要素を加えているのに対して 赤江さんは幻想の方に持っていく 小説としての切れ味 みたいなものはどうなんだろうミステリーの方が切れ味は感じるよね 比較しても仕方がないけど 赤江さんの本は今はほとんど 図書館にはない 探しづらい状況になってるのも そんなところなのかもしれない でもやっぱり面白かった 違う本も読もう 図書館はありがたい 市内の図書館全部をネットで検索するとまだ結構あった


美酒の満月
なくなった父の友人の愛人として暮らしていたが 恋人ができて離れていく もらった指輪を切って外したとき出血し父の友人が死んだことを新聞で知る
逢魔が時の犀  
往年の大女優 密かに生んだ子どもとの対面の記憶 その子どもの愛人のバーに偶然入る 大女優に嫉妬していた愛人
燁燁庭の幻術(ようようてい)
よくわからん ちょっと長い 30年ぶりに訪れた旧家 昔の悲劇とその真相 チャンドラー長いお別れは?
青毛
自らの体験を下に描いた絵が代表作となった高名な画家が高齢となりその作品を傷つける 体験は虚偽だった
雛の夜あらし
夫婦と男性作家の三角関係 妻が夫の狂気を医師に相談し夫は妻の狂気を医師に語る 何が真実?
夜市
母の葬儀のために乗車した新幹線で走馬灯のように過去の幻想を見る男は死んでいた
光堂
学生時代に関わった映画作家の 妖怪と幼い兄弟をテーマにした代表作と死んだアパートの仲間
艶かしい坂
老女にしか見えない坂を歩く夫 嫉妬と狂気
青き鬼恋うる山
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