2011年9月22日木曜日

さよなら、愛しい人


さっき読了。チャンドラーです。ハードボイルドですね。

最近藤原伊織を読んでましたが、村上春樹に文体が似てるなあと思っていて、改めてwikiで春樹さんの項目を読んでいたら、結構翻訳本を出していることがわかった。で、これはその1冊。澄川の図書館にありました。

この本自体は昔読んでるように思います。長いお別れは傑作だけど、こっちはたいしたことなかった、というのが淡い記憶でしたが、正しかったようです。
もともと春樹さんの文章を読みたくて読んだんですが、やはりチャンドラーの作品ですね。原文は大幅には変えられないんでしょう、春樹さんの文章は1割くらいしかないような。

驚いたのは、ハードボイルドだと思ってたけど結構描写が細かくてしつこいし、何と主人公の感情表現もあったこと。これはハードボイルドなのかあ?????
ハードボイルドの話をすることが目的ではないので止めますが、ヘミングウェイから読み返す必要ありそうだな。。。。

で、この作品ですけど、描写がうざったい。新しい登場人物が出てくるたびに人物描写が入る。新しい場所でも描写が入る。
ライム麦の出だしじゃないけどディッケンズ風の描写がまだ必要とされていた時代の小説なんだろうか?
春樹さんはあとがきで私がうざったく感じた部分を絶賛してるようですが、私はそうは思いませんね。

今となってはうざったくキザなだけの文章だし、ミステリーとしての仕掛けもたいしたことない。
まあ春樹さんの文章が読めたからよしとするか。

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