2011年9月15日木曜日

ダックスフントのワープ


9月15日読了。藤原伊織さんです。
ものすごく面白いです。
何度も書いてるけどもっと読みたかったなあ。

雪が降るに入ってた短編でも感じたけど、村上春樹テイストがいっぱいですね。そう感じるのは私だけかな?
この短編集は最初に文学賞を取ったもののようです。85年。テロリストはその10年後の95年。文体は変わってないけど内容はずいぶん変わったのかな、変わってないのかな???
私はこっちの、若いころの藤原伊織のほうが好きですね。何ともいい小説だと思います。ちょっとラストにこだわりすぎというか、結びすぎだと感じる、ダックスフントもネズミ捕りも、ラストはいらない、雰囲気を保ったまま終わらせたほうが良かったと思うけど、そうなるともうかなり村上春樹になっちゃうのかな。

しかし10年でなぜミステリー作家になっちったんだろう。
金のため、売れる小説を書きたかったのかな。
サラリーマン的な枠には全然はまらないような生活ぶりだったようだけど、物書きとしての才能は有り余るほど持ってたようですね。

ちょっと気になったので春樹さんも調べてみたけど、年齢は藤原さんが1歳上。
でも作家として世に出たのは春樹さんがずいぶん早くて79年に風の唄で賞を取ってる。85年には世界の終りを出版してるので、もう第一線の人気作家だったはず。
藤原さんが小説家を志した時に春樹さんを知らなかったとは考えにくい。
私が文体を春樹さんと近いと感じるのは偶然か?
それから脱却すべく10年かかってミステリーに転身したのか???

すべてが謎だなあ。
誰か藤原さんの解説なり伝記なり書いてないかなあ。

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