2011年9月13日火曜日

ハードボイルドとは?


今、北方健三のミステリー系を読んでて、いまのところつまらないのでやめようかなと思いつつ、ちょっとwikiを見てみたら、何と北方謙三の作品がハードボイルドということになっていて驚愕した。
こんな感情べったりの安い文体がなぜハードボイルドなんじゃあ??

で、検索してみたら、ハードボイルドって探偵小説、しかも冷酷非情系をさす言葉になってるようですね。そこにはスマートさというかカッコよさというか、強くてタフでそれでいて優しい、そんな雰囲気も漂ってるような。
言葉の問題なんで正しいも間違ってるもないんでしょうけど、私としてはこんな意味でつかわれていることはとても残念です。

私的には、ハードボイルドはヘミングウェイです。ポイントは感情表現を用いないところです。そして簡潔で力強い文体、そう、文体をさす言葉です。だから内容は関係ないです。ハードボイルドな甘い恋愛小説だってありです。

北方謙三の小説が面白いかどうかの議論はしませんが、ハードボイルドという表現ははっきり言って全く違ってる、完全な間違いだと思います。
とはいっても言葉の問題なんで、多くの人がこういった小説をハードボイルドと呼ぶのならそうなんでしょうね。
ちょっと寂しいです。

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