2014年6月5日木曜日

ローマ人の物語9 賢帝の世紀


9まできました、前に8を読んだのが去年の11月だったから半年たってしまいました。もともと続けて読もうとは思ってなかった、間を空けながらゆっくり読むつもりだったけど、ちょっと空きすぎたかな。

女とは同性の美貌や富には羨望や嫉妬を感じても、教養や頭の良さには、羨望もしなければ嫉妬も感じない
~こういう警句は男には書きづらいよね、塩野さんならではかな・・

忍耐心に欠けるのが老人の特徴の一つ
~自戒の意味もこめてここに書いておきます

ハドリアヌスの時代はトライアヌスが土木工事を完璧にやってくれたおかげで新規工事は必要なく、保守のみで足りたと書いてありました。
無駄な公共工事を今はどれくらいやってるんだろう?維持管理に経費を回せない状況ってどれくらい深刻なんだろう?
私が10年前に携わっていた農業系の土木事業はひどかった。人間の利用は一日に一人もないような農道を一所懸命に作っていた一方で、作った道の補修などの維持管理の金は無くて困っていた。
歴史を学ぶ意義って、過去の事象から我々の進むべき道標を得ることにあるよなあ。紀元前の人たちにできてたことがなぜ21世紀の我々には出来ないんだろう。
愚かな政治家と硬直的な公務員組織が悪いのか、そういった自分以外の組織のせいにする私を含めた個人が悪いのか・・・・・ってことを考えさせられましたね。

この巻はローマの皇帝制度が上手く機能していた時代の話です。清廉潔白でこの人なら、という人がいるのなら、その人に権力を集中させて任せてしまうのが良いのかな、って思ってしまいます。現代の社会がそうできない理由は何なんだろう??
考えたら北朝鮮はそういう社会ですね。あの国が上手く行ってるとはとても思えないけど、視点を変えればこの時代のローマのように素晴らしい体制の国と見えなくも無いのだろうか????

0 件のコメント:

コメントを投稿