2014年6月13日金曜日

冬の旅


立原正秋さん。さっき読了。
ブクログだと思うけど、何となく眺めてたらこの本の書評が出てきた。
このタイトルともうひとつ、「岸辺のアルバム」のタイトルは妙に記憶に残っていて、物凄く面白く悲しい家族ドラマ、という印象が強い。でも多分テレビ自体は見たことは無くて、それで一層頭の中だけですごく面白い!という想像が膨らんでしまって記憶に残ってるんだと思う。
というわけで早速図書館で予約しましたが、ちょっと待ちました。随分古い本ですが今でも人気なんですね。

話は面白いです、ぐいぐい感がありますね。設定や登場人物の考え方など、どうしても古くささは拭えませんが、私も年寄りなので、まだまだ許容範囲。
テーマは、単に家族ドラマなのか、少年非行問題提起なのか、考えながら読み進めましたが、両方かな?
非行少年に対する目が温かく、少年院の環境の悪さを訴えながら、根本は決して悪くはない少年たちを描きながらも、反省せず犯罪を繰り返す少年も坦々と描いているのが印象に残りました。

しかし、あまりに暗すぎますね、救いの無い結末にちょっとびっくり。
しかもぷつんと切れてそれっきり。
涙涙・・・・の話なんだろうか??ちょっと疑問です。

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