2018年3月17日土曜日

からくりからくさ


これも梨木香歩さん
ゆったりと流れる小説世界で100ページくらいまでは谷崎の細雪を思わせた
それが徐々に怪しさを増してきて幻想の世界へ突入するけど、本作はSFとまでは行かない部分で止まってますね

最後まで読み通して、こんなにも怪しい小説なのにあくまで品の良いゆったり感を保ってるあたりがすごいと思った
ラストの炎のイメージが鮮烈

過去の話と人物のつながりが今ひとつわかりづらいのと、相変わらずいろんなモノが詰まってること
何年かしたら再読したいと思った
梨木さんの本は大体そう思うなあ
よくわかんないのにすごく面白くいて不思議だ

0 件のコメント:

コメントを投稿