2021年11月5日金曜日

歌うクジラ

 
若者の成長物語のようでいて爽やかさとは無縁の文明批判の物語
不死の世界での人間の生きる意味みたいなものがテーマなのかな
ラストは結構前向きでちょっと違和感??笑

かなりスケールの大きな物語だけどあくまで島国の日本を舞台として敬語なんてものを重要な素材として使うあたりが龍さんなのだろうか
読みづらさもあるけどミステリのような部分もあって最後まで引っ張られた、その筆力はさすが

仕事がら未来の介護の姿に興味があったが、外科的なものは医療ロボットが治療してたけど、寝たきりの褥瘡はどうしようもないって部分は面白い
少子化に悩む日本が大量の外国人を移民として受け入れた結果日本人の立場が危うくなるあたりは少しどきっとした

初期の作品だけどコインロッカーも近未来だったような?
読み返してみようかな
しばらく読んでなかったけど作品は定期的に発表してるんですね
作品リストを見ると1993年くらいが量産期だったようでこの頃私は読むのをやめたんだな
でも龍さんはやっぱり面白い、また読もうと思います

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