2010年6月18日金曜日

武器よさらば

6月17日に読了しました。へミングウエイ、ハードボイルドですね。

確かにハードボイルドで描写はキビキビ締まってるけど、これは良いのだろうか?私だけかもしれないが、どうも描写が頭にすんなりと入ってこない。読んではいるんだが頭の後ろにすっと抜けていくような感じがあって、「今どういう場面だっけ?」ということがしばしばあった。集中して読んでいないだけかもしれないけど、どうもハードボイルドな書き方が原因の様な気もする。
読み手として感情移入しずらい分、頭に入りずらいのではないかな??
今的にはこのハードボイルドってどうなんだろう。新しい本ってあまり読んでいないが、もう時代遅れなのかな。主流ではないように感じますね。

話としても淡々と進んでいく感がありそんなに面白くないです。
反戦の話として、面白おかしく読者に読ませる意図は作者には無いのかもしれないが、そうだとそもそも小説としてどうなの?という気もします。
後半ちょっと逃避行的に盛り上がっていくがすとんと終結します。
このすとんと集結するあたりがまさしくハードボイルドなんだろうか。だとしたら私は嫌いですね。短編なら良いのかもしれない。鮮烈な印象を残して突然終わるのは、あり。しかし長編にそれは無いのではないだろうか???

次は予定通り「怒りの葡萄」にします。楽しみ。

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