2010年8月28日土曜日

家族狩り

本日読了。
ちょっと微妙。
面白いがテーマが重すぎで荷もたれ感あり。
テーマの重たさが深い感動には簡単につながらないところが、まだ筆の力が足りないのかなと感じる。生意気な感想ですけど。

永遠の仔のあとの作品だと思って読んでたが、どうも逆のようですね。永遠の仔はそれなりに感動があったように記憶しているが、この作品はそこまでいきません。
もちろん物語としては面白い、平均点は越えてると思う。
平行していくつかの物語が語られ、一箇所に集中してまたそれぞれに戻っていくあたりは読み応えがあるが、それだけかな。

誰か一人を主人公にしたほうが良いのではないかとも思いますね。そのほうが読んでいて感情移入しやすいからね。
ま、作者の考えなんでしょうが。

次の作品ですが、山崎豊子「沈まぬ太陽」。
山崎豊子は読むのは初めてだけど、白い巨塔や華麗なる一族などのTVドラマは面白かった。女性とは思えないような(偏見だな)重厚さに感動しました。どんな話か楽しみです。

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