2011年4月28日木曜日

介子推


昨日読了しました。宮城谷昌光さんですね。
砂中の回廊にも出ていた人です。作者も特別な愛着があったようです。
今まで読んだ宮城谷作品とはちょっと違っていて、物語の要素が強いです。
史実に作者の想像力を足していくというよりは、大部分が作者の創作で、背景に史実をおいている感じかな。
強烈な個性を持ったひとの、人間を書きたかったんでしょう。
なので、史実に学ぶような部分は少ないです。
純粋な物語として読めば、最後のハッピーエンド?が収束としてはちょっと物足りないし、幻想譚的な要素が中途半端な位置づけしか与えられていないような、幻想譚ならそう割りきってもっとけばけばしさがあっても良かったんじゃないかなと、そういう意味でやや中途半端な作品だったかな。
しかし中国にはこの介子推のための日があるんですね、火を使わないという。
すごい国ですね~。
宮城谷作品って、読んでると人物がかぶりますね。
同じ時代でもいろんな人が生きてるから、それぞれの視点からみるとまた別の物語があるんですね。
そこら辺が歴史の面白いところなのかな。

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