2012年4月8日日曜日

晏子

宮城谷さん、昨日読了しました。
父子を描いているのが面白いですね。
子供のほうを書きたくて調べているうちに親から書かざるを得なくなったようですけど、読み手としては二人を対比して読めて面白い。
晏子は知恵の人というよりは誠実さの人ですね。しかもかなりの豪速球。こんな人がいたんだなあという感じです。私もこんなふうに生きてみたいです。
小説としては父親が死んでから子供のほうが活躍しだすまでの間が面白く無い、読み進めるのがしんどかったです。丁度3巻目ですかね。
宮城谷さんの小説は細かく史実を追っていくような部分があって、小説としては必要なのかもしれませんがちょっと退屈。この小説はその部分が長すぎるような気がします。
そういう部分にも面白い話はたくさんあるのですが、「晏子」という主人公が出てこないとやはりあまり面白く無いです。
その点、「楽毅」はすごく面白く読める小説でした。宮城谷昌光さんの作品の中にもやはり出来不出来はあるんだなあと思いました。

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