2012年8月23日木曜日

天空の舟


宮城谷さんです。

「下から上への、おもいやりはないのですか」「世をうるおす雨は、下から上へは、降りません」
「生きるということは、いいわけのきかぬものだ。まして為政者はな」

この作品はびっくりするくらい太公望に似ているように感じました。歴史物なので似ているとしたら歴史そのものが似ていることになりますが、太公望が伊尹をまねたという部分もありますね。
しかし新しい王が牢獄で何年かくらすあたりも同じだから、歴史は繰り返したんだなあと思うしか無いのかな

物語の作りも太公望に似てます。前半は読み物っぽく面白いけど後半は史実をなぞるような部分があってちょっと読みづらくなる。
しかし全体に春秋時代より夏・商のあたりのほうが面白く感じますね。絶対的な王がいるぶんわかりやすいからだろうか。
中国の歴史は面白いなあ。宮城谷さんの小説が面白いのかな。どっちでもいいけど次も宮城谷さんの予定です。

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