2012年8月30日木曜日

王家の風日


宮城にさん、今日読了。

太公望を逆から書いたものですね。もっともこっちのほうが太公望より古いようですが。
太公望を読んでた時に、主人公並みに重要な人物のはずの商の受王をなぜしっかり描かないのか、随分疑問に思いましたが、この作品で既に十分に書いていたためだったのだなと自分なりに納得しました。
また、この作品ではさらっと書いている部分が太公望では随分肉付けしてあったりもして、あらためて宮城谷さんの作品はやっぱり小説なんだなあとわかって少し安心したりもしました。
宮城谷作品を読んでると、細かいセリフが全て史実のように、ノンフィクションのように思えてしまい、本当にこんな人がいたのかなと疑いたくなるようなこともありましたけど、かなりの部分が創作というか、宮城谷さんの想像力の産物だと思えると少し読むのも楽になるような気がします。

面白く読ませる良い小説ですね、オススメです。

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