2012年11月4日日曜日

夏姫春秋


宮城谷さんです、直木賞を受賞した作品ですね。
ものすごく期待して読みましたけど、上下巻の上巻の途中で断念です。

全く面白くない、というか頭の中に入って来ません。
宮城谷作品はある一人を描くものと、その周辺を描くものに大別されるという内容のことがどこかのブログに書いてましたが、その分類で言うと本作は後者。
私はこの後者系の作品は読むのがしんどいです。よほど集中して読まないと何がなんだかわからなくなる。
とにかく人が多いし地名も多いし話は飛びまくるし、パーツごとに読むと面白いんだが一本の流れがない。

ドストエフスキーだって人物が多くてしかも名前が複数あったりして最初は読み進めるのが大変だけど入ってしまったらスイスイ読める、しかし後者系の宮城谷作品は最後までそれができない、私には拷問のようです。

私の読み方にも問題があることはわかっていて、最近仕事が忙しくて懸案がものすごく多くて、それを忘れたくて本を読んでるんだけど、この手の小説は忘れることができなくてついつい頭が仕事に行ってしまって、気がついたら小説のページは進んでるんだけど文字を目で追ってるだけで中身は何も頭に入ってない、ということになってしまってるわけです。
それは私の読み方が悪いのかもしれないけど私にはどうしようもない。
本に本の力で私を集中させて欲しいのにそれをしてくれないのが宮城谷さんの後者系の作品なんですよね~。

というわけで今回は断念、悔しいけどなあ、しかしなんでこんな作品が直木賞なんだろう??

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