2012年11月17日土曜日

カエサルを撃て


佐藤賢一さん。
英雄二人の物語、ラストでグッと盛り上がって幕引き、面白い、巧い小説ですね。

この作家は人間を描きたい人なんですかね、歴史物だけに時代背景など細かい描写も多いけど、大筋は結構雑な感じもあって、とにかく人間の心理が大事ということなのかな。

王妃の離婚やピエールのようなハッピーエンドではないだけに結構読後感的にもグッと来るものがありました。
カエサルのこの後も読みたいものです。

ちょっと気になったところですが、この作者の描く女性がどうも男性の従物としてしか描かれていないように感じます。
結構モノ扱いのような。
そんなことないのかな?

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