2015年11月16日月曜日

仕掛人・藤枝梅安 1 殺しの四人


剣客商売シリーズが面白いのでなにげに読んでみたが、ものすごく面白かった!
殺し屋の話、暗く不道徳なはずなのに、不思議と明るいし、ぐいぐい引き込まれる面白さがある

毎回いろんな人を殺す話ではあるんだけど、殺し屋本人の身の上話やら日常やらが随分描かれていて、「殺す」こと自体がメインに据えられているわけではないあたりが暗くならない理由かな
ゴルゴ13は毎回殺しの背景なりを楽しむシリーズだと思うけど、それともちょっと違う

こんなきわどい話を人気シリーズに育てた池波正太郎の筆の力は凄い
殺しのシーンの簡潔な鋭さと日常シーンのほのぼの感の対比も良い
以前、剣客商売と石田衣良さんのIWGPシリーズを比較していた書評を見てIWGPを読み始めたんだけど、石田衣良さんはまだまだ池波先生には及ばないなあとちょっと思った

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