2018年2月28日水曜日

こちらあみ子


今村夏子さん初読み、読書メーターで知りました
結構話題の作家さんらしい

私自身が現在は福祉関係の仕事をしていること、同僚のお子さんが小学校進学に際し特別支援学級となるにあたりいろいろ悩んでいたこと、さらにそのせいかどかはわからないけど同僚の奥さんが精神的に不安定になっているらしいこと。
そんなことがあるだけに距離を置いて本作を読むことが難しかったけど、純粋に一篇の小説としての感想で言えば、軽い小篇って感じかな。
重たくなりそうなところを踏みとどまってユーモアも交え周囲の悪意も善意も混ぜながらすっきり仕上げてるなという感じ。
悪意は言い過ぎか、せいぜい拒絶かな。

ただし読んでいて無条件に面白かったかというと答えは否。作者が何を言いたかったのかよくわからなかった。こういう作品は純粋に小説として読むこと自体が難しいのかもしれないなあ、と思った。
あと、広島弁は面白かった。

収録されているもう一つのピクニックを読むと、そんなに力を入れなくても良いのかなと思ったりもした。
それほど大きな問題意識を持っているわけではなくて、「少し弱い人」をさらっと書いてみた、ということなのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿