2020年1月29日水曜日

銀の猫


作者をコンプしたいと思っても同じ作者の作品を続けて読みのは何となく嫌なんだけど、まかてさんの場合はそういう抵抗感が全くないのは少し不思議だ
何故だろう?

で、本作はまかてさんの江戸人情モノ連作短編。
介護という現代の重たいテーマを時代設定を変えて肩の凝らない軽い話にまとめた感じかなと思いながら読み進めたが、終盤、一気に重みが増した。
介護を通して家族のあり方そのものも語っていて、振り返ると全編そういう話だった事に気づいた。
そして「わが子の抱きしめ方がわからない母親」、うっとなった。
愛情はあっても表現の仕方を知らない人達はたくさんいるのかもしれない。
でもいつかわかり合える日が来ると信じたいものだ。
感動した。
まかてさんの人情モノとしてはベストだと私は思う

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