2020年6月18日木曜日

ララピポ


奥田さんの快作と言って良いと思う。
連作短編の作りだけど結びつきが結構強いので長編と思った方が良い。でも内容的にはやっぱり短編なのかな?人それぞれ、ララピポ、ってことか??(笑)

ラストの大団円まで読むと伊坂さんっぽいとも思った。でも切れ味が違う、奥田さんはゆるい、良い意味で。伊坂さんならちょっと泣かせるところを奥田さんはほんわりと笑わせてくれる感じ。
あと本作は冒頭から随分下品です。まあそれも仕掛けなのかもだが、作者自身楽しんで書いてるのかなって思えるような下品さ。

沈黙の町の後に読んだので戸惑いもあったが奥田さんという作家の奥の深さを改めて感じた作品でした。
コンプを目指してるのでまた読みますがコンプするのが惜しいような・・

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