2020年7月16日木曜日

秘太刀馬の骨


私が通っている市の図書館には藤沢先生の全集があり、ハードカバーで少し大きいけど読みたい作品はほぼ読める
本作は図書館をぶらぶらした際に先生が読みたくなり借りておいた全集の中の作品

短編だと思っていたけど長編なんですね
タイトルになった秘太刀は果たして本当にあるのか、ミステリのように話は進む
武士の世界ではあるけど藤沢作品に共通する上司や部下との人間関係や夫婦の問題、そして派閥の争いを絡めてぐいぐい読ませるのはさすが先生といったところ
ラストの切れも良く、ほんわりとしたエピローグは先生ならではだと思う
肩の凝らない楽しい時代物でした

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