2020年7月14日火曜日

私の男


桜庭一樹さんの直木賞受賞作
図書館をぶらぶらしていて見つけて借りた。
初読みのつもりだったがここを検索したら2014年8月27日に読んでた(・∀・)ノ
ちょっとショック、6年前ってそんなに昔でもない
なにより読んでいてもずっと既読感が無かったこと
記憶も確実に衰えてるんだなあ
まあイヤでは無いんだが

結構感動した
海、血、愛
異常な世界を描いてるのに正常な人間として描かれている人間達の何と陳腐なことか!
異常な二人がむしろ純粋で正常に思えてくる不思議さがあった
読んでいる間ずっとナボコフのことを思い出していた
一つの世界を描いていて見事だと思う

拓銀破綻と奥尻地震が重要なモチーフだった
紋別が舞台になってるし北海道人としては読んでおいた方が良い作品かも
内容的にきわどいけどね
朝日の朝刊に性暴力を受けた子供達の特集記事が載っててちょっとドキリとしました
本作に直木賞を与えた審査員は偉いわ

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