2024年8月9日金曜日

霧ホテル

赤江瀑さん
マイ図書館所蔵の赤江作品 結構新しめかな 赤江さんは初期の方が評価は高そうだが私は後期のほうが好きかも 派手さが後退ししっとり落ち着いた色合いを感じる

霧ホテル
大女優と舞の巨匠がホテルで交わす京都で体験した霊体験は芸を極めた人たちにしか見えないもの
隠れ川
閨秀画家が料亭の女将のために書いた一本線の襖絵 川ではなく男を追い殺すヘビ 女将の夫と画家の関係は?
眠る劇場
女優の妻に無理心中され生き残った劇作家の男は痴呆状態で彼を愛する女中に面倒を見てもらっている 霊となった妻と女中の会話が進むが男は既に女中に殺されている
宵宮の変
10年前の祇園祭での出来事 恋人が屏風に止まっていた蟋蟀を突然叩き落とし落ちたのを追い消えてしまったと明かした親友の男
夢違え詣で
亡くした友人が忘れられず友人になりきり 悪夢をいい夢に変える観音詣 を続ける精神を病んだ男
恭恭しき春
男性の写真集に写っていた背景屏風に描かれた 飛ぶ男雛 を老いた女性作家が 目にする 既視感におそわれる
桔梗色の火のけむり
奪われた夫の葬儀に出席し奪った旧友の女と思い出を交わすと 死者にそっくりな若者が葬儀に訪れ去ってゆく 若者は息子なのか? 
闇の渡り
干拓で自然を破壊され地は野鳥の住処となるが再び破壊される 野鳥がそこに戻ってきたのは精神を病んだ女の妄想か現実か?
辛紅の眠り
気鋭の二人の同門の染色家 一方が自殺した理由 厳しい姉の叱責に耐えかね紅に呼び込まれるように命を絶ったのか
愛しき影よ
突然自分の影が見えなくなったと話す 通りすがりの男 庭仕事をしていた 私も影が見えない仲間だと言う
星月夜の首
少年時代の記憶の不思議な長靴は花屋にあり店の美しい若者は言いよる女を殺す代わりに花の首を切り埋めていると同級の少女に告げられる
龍の訪れ
銃撃された李鴻章の担ぎ手と日本の娘の間に生まれた子どもには寺の龍が見え父が誰かを教える その曾孫の娘から男を奪った妾腹の姉は心を病み自分を娘と思い込む


書きかけ〜

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