2011年8月28日日曜日

雪が降る


また藤原伊織。
長編は多分全部読んだので後は短編だけということで読みました。

全体的にはやはりこの作家は長編作家かなと思いますね。
短編がダメというわけでもないけど他の作家にはないものがあるとは思えないかな。

トマト 藤原さんって文体が村上春樹に似てるとずっと思ってたんですが、この作品は文体だけでなく作品自体も似てますね。ミステリ系でなくこんな作品集でも勝負できたんじゃないかな。
銀の塩 島村さんが出てくるだけで面白いんだが、島村頭良すぎでちょっとしらけるかな。
ダリアの夏 いい話すぎじゃないか?

この作家はハードボイルドな文体で人間の感情の機微みたいなものを描きたかったんですかね。
村上春樹とはそこらへんが違うのかな。村上春樹はもっと人間の暗いところを見てるような。
ま、村上春樹と比較する必要は全くないんですけど。文体がちょっと似てると感じるだけなんで。

次はダックスフントのワープという作品集を読んで藤原伊織は終わりかな。

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