2011年8月12日金曜日

となり町戦争


三崎亜記という作家の小説。さっき読了。
昔新聞の広告で見て読んでみたいと思った本が図書館に文庫版であったので借りておいたもの。
不思議な小説でした。

戦争肯定でも否定でもない、日常生活に組み込まれた戦争というものを淡々と描いてますね。
しかし面白さはないです。
作者の問題意識というか、テーマはわからなくもないように思いますが、小説として面白く無いです。

設定も良くわからない。戦争のことをよくわからない主人公が疑問に思いながら戦争を体験していくわけですが、戦争は日常生活に組み込まれているはずなのにどうして主人公のような人が出てくるのか、目線が我々と同じすぎでかえって設定がおかしくなっているように感じましたね。

不思議な小説と思って読めばいいだけかもしれませんが、ページを早く捲りたくなるような面白さもないし、感情移入できるような主人公や登場人物も出てはきません。
文学賞をとっているようですが、私はダメです、駄作としか思えませんでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿