2011年8月24日水曜日

ひまわりの祝祭

最近藤原さんを読んでますが、私の記憶として、テロリストは最高だったが後の作品が良くなかった、というものがあって、でも最近読んだ本は面白かったんで勘違いかな?と思ってたんですが、この本を読んでて、奥さんが自殺してそのとき妊娠していたがそれは夫の子ではなかった、という部分にデジャブを感じました。
やはり読んでたのかな?そして面白くなかったということかな??

と思いながら読み進めてさっき読了しましたが、やはり勘違いだったようです。
テロリストと比べると今ひとつ集中力が続いていないような部分もあるし、ノンストップ系のミステリーだけどテンポも今ひとつだし、文章もキレがないように感じます。
しかし面白いです。
ラストに向けて一気に読ませるあたりはさすがです。
この作品を読んで面白くない作家とは思わなかったはずだから、やはり私の勘違いだったようです。
昔の読書手帳を復活させたもので確認してみましたが、テロリストを読んだのは98年8月3日、その後藤原さんの作品は読んでませんでした。

この作品の感想ですけど、冴えない駄目男が突然事件に巻き込まれるや俄然抜群の洞察力を発揮して謎を解き明かしていく、なぜか周りには綺麗な女性が、といったあたりは藤原さんの定番でやや食傷気味ではありますし、前述したように文体にもそんなに切れはないように感じますが、それでも面白いです。
今回の主人公は自殺した妻への愛で行動していて哀愁もあります。
なんというか、かっこいいです。
藤原伊織は良いなあ。

しかしあのデジャブは何だったんだろう???
過去そんな話を読んだことがあるように思うんだけどなあ???

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