2012年9月29日土曜日

恵比寿屋喜兵衛手控え


佐藤雅美さん。
これも直木賞受賞作品を紹介しているサイトで見つけてすぐ予約しておいた本です。

直木賞受賞作は面白いですね~。
江戸の風俗を描くのが中心かなと思わせるほど細かく書き込まれた江戸事情を背景に比較的静かに物語は進んでいきますが、登場人物もひとりひとり増えてきて、それぞれ雰囲気があって、引き込まれていきます。
いろんな挿話がいずれまとまるんだろうなと思いながら読み進めましたが、メインと思っていた訴訟話は意外と早く決着して、しかしその後もじっくりと一つ一つの話にオチがついていきます。
最後のオチも見事で、総じて激しさはないけど淡々と、上手に物語は進んできれいに幕を引きました。

見事、プロの仕事という感じですね。
しかし次の作品を読みたいかというとどうかな~微妙ですね。
私は歴史物なら歴史物を読みたいです。江戸時代に設定を置いたミステリーを読みたいわけでもないんだよなあ。そこら辺がちょっと微妙。

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