2013年12月6日金曜日

光圀伝


冲方丁さんのべストセラーですね。
13/4/26に予約してました、読むまで半年かかったことになります。
厚い本ですがすぐ読めると思ってたら結構文字がびっしりで時間かかりました。
でも読み応え十分、この作者さんは良い本書きますねえ。

タイトルどおり、光圀伝です。子供のころからの光圀の人となりを丁寧に描いてます。随所に盛り上がりもあり読んでいて飽きさせないのはこの作家の持ち味でしょう。
ぐっとくる場面も随所にありますが、大義が成就した兄との対話の部分が最大のヤマ場ですね。

それに比べると冒頭から引っ張る家臣お手打ちの話は今ひとつですね。
大義、正しい道に戻す、そういったテーマを逆手に取ったびっくりの展開ではあるけど、そういう変化球はこの作品にはいらなかったようにも思います。
この作品は豪速球の「光圀伝」で良かった、それで十分面白いし心をうちます。

ま、不満ではないです。
SF作家なのか伝奇作家なのか、直球の歴史作家なのか???
そういうカテゴライズが無意味に思える、力のある作家さんだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿