2014年7月19日土曜日

舟を編む


さっき読了。
テレビの印象が強かったので、感想もちょっと複雑。

三浦さんだけど、色んなテーマの小説を書かれてますね。
何でも屋は普通な感じもするけど、駅伝、木こり、そして辞書編纂、天災の後の子どもたちを描いた暗い作品もあった。自らの経験があるのか、徹底した取材の賜物なのか。
書きたいものが三浦さんの中にたくさんあるんだね、中上さんを思い出した。天性の作家なんだと思う。
三浦さんを読み始めた頃エッセイを読んでしまったので作者に対するイメージが私の中で変にできてしまった感もあるけど、素晴らしい作家だね。

本作はまとまりの無さを感じた。
岸辺さんが出てくる前後で大きく二つに分かれるけど、視点がばらばらでこれはこれで作者の狙いなのかもしれないけど、読みづらくは無いんだけど、ばらばら感が気になった。
映画だと馬締の話としてわかりやすいんだけど、そもそもこの本は舟を編むいろんな人の話だったのかな。そこらへんが映画があるだけに自然に読めなくて戸惑った。

読みたい本があるとき、映画にもなってるとして、どっちを先にするかは微妙だね。私としては本も映画も好きだけど、やはり本好き、本を先に読んだほうがよかったのかもしれない。

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