2014年7月9日水曜日

蜩ノ記


葉室麟さん、今日読了。
ふと思い立って過去の直木賞受賞作を見たら、結構読んでるけど読んでない本もあったので、一通り読もうと思い借りた本。見てみると時代物も多くあり、もっと早く読むようにすればよかった。図書館も文庫版で貸し出し可の本が結構あったので借りやすかった。

歴史ものって歴史そのものを描く作品と歴史に題材を得てあくまで人を描く作品に分けれると思うけど、そういう分けだと本作は後者かな。
信念に生きる人を描いた感動作だけど、子供の成長や主人公の成長があり、恋の話があり、虐げられた農民と政治のあり方の話があり、いろんな要素を入れ込んで上手にまとめてますね。

ただラスボスは悪い奴なんだけど、中途半端な悪さで人物のつくりがちょっと疑問。死んだ子供が出来すぎているのとあっさり死んじゃうのも疑問。切腹まであと三年という設定で変に小細工せずに設定どおり死なせたところは良かったと思う。

総論的にはさすがに直木賞受賞作、面白いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿